今年も7月3日に国税庁から路線価が発表されるらしい。
平成30年に相続や、贈与で取得した土地の評価額を決める基準価格だ。
どこどこの路線価が上昇した、ここが日本一だと毎年繰り返されている。
上昇して税金が上がって何がうれしいのだと思うのは、おっさんだけか。
息子夫婦の為に立派な家を建てたが、息子たちは都会で自立し地方へは帰ってこない。
老人の住む家はやがて空き家になっていると地方に住む友人からよく聞く。
ますます過疎化が進む訳だ。
国土交通省の平成30年度の地価公示の概要を見ると「上昇に転じた」、「下落が止まった」という言葉が躍っているが、都市部を除いては実感している人は少ないのではないだろうか。
相続人には税金や管理費がのしかかり早く売却したいが地方では買い手は少ない。
親が汗水流して手に入れた大切な資産である不動産も今や厄介者になりつつある。
祖父母名義のままの家に住んでいる方も多く見られる。
購入した不動産は先に所有権移転登記をしたものが保護されるが、相続で取得した不動産は幸い登記無しでも第三者に対抗できるため問題が起きることは少ない。
しかしおっさんの世代が大量死した後は膨れ上がった何代にもわたる全ての相続人を確定するだけでも大変な作業となる。
所有者不明、分かっても権利関係が確定できず売却も出来ない大量の不動産が問題になるときが必ずやってくる。
東京五輪の熱気が冷め、パリ、ロサンゼルスが話題になるころには、もっと大きな数えきれない問題が夏の入道雲のようにどんどん高く大きく積みあがっている。
一億総探偵、一億総評論家を毎日囃したてる間にカレンダーだけがめくられていく現実。
入道雲から大きな氷の塊落ちてくるころに、又、専門家と称する人たちが、わいてくる。
おっさんに似合わないことを書いて少し反省。
------------2018.06.18-------------