ゼーベック効果

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ゼーベック効果

 ペルチェ素子

ペルチェ素子に電流を流すと片方が冷たくなり反対側が熱くなる。(ペルチェ効果)

反対に温度差を与えると発電する。
つまり片方を熱し反対側と温度差を生じさせれば起電力が生じる。片側を冷却して温度差を与えても同じである。この現象をゼーベック効果という。

 発電量の測定

ペルチェ素子(ゼーベック素子)の発電量について色々な情報があるので実際に試してみた。

使用したペルチェ素子 「TEC1-12706」

インターネットに書かれているペルチェ素子を使用した発電量については簡単に小型モーターを回したりLEDを点灯させることが出来ると書いてある一方で、微弱な電力しか取り出すことが出来ずにLEDを点灯させるだけでも苦労している情報などがある。書かれた時期によるペルチェ素子の性能の違いや、実験環境の違いだと思われるがどれが本当かはっきりしないので今回入手したペルチェ素子「TEC1-12706」でどれくらいの電力が取り出せるのか実際に試してみた。

 ペルチェ素子の構造

単体のペルチェ素子の構造

温度が高い方がプラス極になるN型半導体と温度が高い方がマイナス極になるS型半導体を組み合わせて一つの素子を作りそれを直列につないでいる。
単体のペルチェ素子が直列につながれたモジュール


購入したペルチェ素子のうち1枚が発熱、冷却しない不良品だったので中を見てみた。


P型とN型の半導体を組み合わせた単体のペルチェ素子が8個縦に並び、それが横に14列並び112個が直列につながれている。
両面を覆う薄いタイルに様なセラミック版に素子が張り付いている。
側面は白くやわらかいシリコン樹脂のようなものでコーティングされており防水になっているようだ。


 試した装置

ペルチェ素子の両面を挟むアルミ板


両面の温度差を図る温度計


ペルチェ素子にシリコングリスを塗って曲げたアルミ板で挟み込んだ。



1つのペルチェ素子で動くかどうか分からないが1.5Vの小型モーターを準備した。

氷水を入れた容器に一方のアルミを入れ、熱湯を入れたコップに他方をつけてどれくらいの出力が出るか試してみた。


LEDが点灯する電圧は得られなかった。0.5Vから0.8V程度の電圧で電流も約100mmA程度であった。
モータにつなぐと一応回転したが勢いよく回転することはなかった。 小型冷蔵庫を作るためペルチェ素子を購入したが冷蔵庫を作る前にもう少し工夫して出力を上げてみる予定です。


ゼーベック効果の実験動画

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自作冷蔵庫(その1)
ゼーベック効果の検証(その2)
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