梅 酒 と 飛 梅
氷砂糖を入れない
5月中旬に近所のスーパーで南高梅を見つけたので梅酒用に購入した。
梅酒や梅干し作りは好きだ。
広口ビンに3つほど作っていたが、2ビンが空になり残りのビンも半分になってきているので、今年は数年ぶりに作った。
作り始めたころは色々なお酒を試して味にこだわっていたが最近は何のこだわりもない。
「お酒は飲めれば何でもいい~~ ♪」の心境である。
今回は氷砂糖は入れていない。梅の実のへそをつまようじで取ったあとビンに果実酒と一緒に放り込んだだけだ。
1年後に辛口の良いお酒が出来るのを楽しみにしていたが、今日「梅酒」とキーボードに打ち込んだのが悪かった、氷砂糖入れない派はかなり劣勢である。
浸透圧で梅のエキスが出てこない、酸っぱい、不味い、飲めたものではない、そもそも糖分を気にする奴が糖分より体に悪い酒を飲むな・・・と山のように否定的な記事が出ている。
それでもおっさんはサワードリンクのような素敵なお酒が出来ると1年後を夢見ている。
飛 梅 伝 説 へ
梅というと菅原道真をすぐに思い浮かべる。
幼少期からかなりの梅好きだったらしく多くの歌を詠んでいる。
梅が好きだといっても梅酒好きの「のんべえ少年」ではなく梅の花を愛でるのが好きな神童だった。
無実の罪で太宰府へ左遷され非業の死を遂げた後、この恨み晴らさずものかと京で雷誘導装置などを駆使して大暴れしたので、天満宮に大切に祀られ、大好きだった梅の木が植えられている。
太宰府天満宮に行くと本殿に向かって左に「皇后の梅」、右に「飛梅」が植えられている。「飛梅」はその名のとおり天才道真が作成したAI飛行体で道真公を慕って京都から一夜にして飛んできたらしい。
時速100kmで夜空を飛行する梅の木を眺めた平安時代の人々はどう思ったんだろうか。
しかも立札には大きな文字で飛梅の秘密が堂々と書かれている。
マインクラフトの世界に入り込んだ道真が1100年以上隠していた飛梅の秘密をこの立札を見て研究しようとするものが現れれば世界の危機だ。
ラピュタの飛行石よりすごい梅干しの種が飛梅からできる秘密は誰も知らない。
いつか梅干しドローンに乗り天空の城竹田城の地下室に眠る梅干しの壺を狙うモウロ将軍が現れないか、しょっぱいだ、もとい心配だ。
いや、こんな事を書いているおっさんの頭が心配だ。
パルス!
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