100均に売っている小さなソーラー「招き猫」の置物を購入し仕組みを調べてみた。
時々、色々なところで店先に飾ってあるのを見かけるが先日、宝くじ売り場でも「金運招き猫」見かけた。小さな太陽電池で手やしっぽが動き手招きをするようになっている。
100均の売り場には「招き猫」のほかにも「花」や「動物」でも同じようなものが並んでいる。最近は「金運・招き猫」が日本各地に増殖しているように見える。
中の構造が見たくなったので分解してみた。皆さんは中を見たい衝動を抑えて眺めて楽しんでください。単純な構造なので乱暴に扱わなければずっと動き続けると思います。
一番底の板と土台の間にドライバーなどをこじ入れて慎重に外します。底板についている部品と猫の方とは繋がっていないのでそのままとり外せます。
上の写真のように底板にソーラー関連の部品がついている。 太陽電池で得た電気を利用して底についているコイルに断続的に電気を送り招き猫についている磁石を動かして招き猫の手(足?)を動かしている。
真ん中にコイルがあり左にあるソーラーと断続的に電気を流す小さな部品とつながっている。
コイルは髪の毛より細い線で巻かれている。大きさは1円玉より一回り小さいが厚さは1円玉とほとんど同じです。写真のコイルは配線をソーラー側と切り離してある。
猫の中を見てみると写真のように前足やしっぽの可動部分から伸びた棒の先に磁石がついている。磁石はかなり強力でネオジム磁石の様である。
ソーラー部分は中華製アモルファスシリコン太陽電池から1cm×2cmほどの基盤に繋がり基盤からコイルに配線されている。
断続的にコイルに電気を流している部分は丸くコーティングされており中身はうかがい知れないが外観から見た配線図は次のとおりです。
ソーラーからは約1Vで電解コンデンサーに送られてモジュールからは断続的に1V弱の電圧でコイルに電流を流し電磁石として猫側の永久磁石をカタコトと動かしています。断続的に流れる電流は比較的綺麗な方形波です。
大体こんな感じでコイルに電流が流れて猫の前足につながった永久磁石を動かしていなす。とても簡単にまとめられて作られていますが、いざ、全部自作するとなると費用も時間もすごく必要になります。108円でこれだけのものが購入できる時代になりましたが単純に喜んでいいのかなと思うときもあります。