ゼーベック効果
(その2)

おっさんHobby

ゼーベック効果(その2)

スポンサーリンク

 熱伝導の効率化

前回はペルチェ素子(ゼーベック素子)をアルミ板で挟んで行ったので熱を十分に伝えることが出来なかったみたいだ。

今回はペルチェ素子のセラミック面に直接お湯と氷水を接触させて出力を計ってみた。

水の中に直接付けても防水とうたっているので多分大丈夫だろう。

 発電量の測定

使用したペルチェ素子は前回と同じ
「TEC1-12706」

 容器の構造

スチレンボードで作った容器の構造

厚さ5mmのポリスチレンボードを利用して小さな容器を作り中央にペルチェ素子を置き左右の容器に熱湯と氷水が入るようにした。


カラーボードとして売られていた。


スチレンボードは100円均一で450mm×840mm×5mmのものを売っていたので購入。


カッターナイフで切断


発泡スチロールと異なりナイフできれいに切断できる



熱湯と氷水の仕切り板


仕切りに使う部分を8cm×8cmに切り取り、その中央を素子の大きさにくり抜く。
切り抜いた部分に素子をはめ込む



素子のリード線はスチレンボードに縦に穴を開け通した。さらに横板、底板などを切り取る。

側面、底板などを切り抜く


完成した箱
氷水と熱湯を入れた

 実験結果

氷水を入れた後に熱湯を入れ、負荷を一切かけずに電圧を計ると約2Vあった。何十年も前のアナログのテスターなのでアバウトな値です。

1.5V用のモーターは前回と違い勢いよく回転し続けた。

赤色の抵抗付きLEDは最初は数十秒間点灯したがその後つくことはなかった。このLEDは1.5Vの乾電池一つでは電流が流れることはないので今回は2V程度でていたのは確かだ。

モーターをつないで回転が落ちて来た時に氷水をかき回すと再び勢いよく回り始める。

直接水に接触させる方法は結構簡単にできるので次は複数個直列につないでみる。出力が倍近くになるのか、それともほとんど変化がないのか調べてみることにする。


スポンサーリンク
ゼーベック効果の検証(その1)
ゼーベック効果の検証(その3)
うず電流の失敗
アルミ板は磁石に付かないが良伝導体
温度センサースイッチ
購入した中華製温度センサースイッチ  (-50度~110度)の検証