黄道、黄道面、天の赤道、赤道面、春分点、秋分点などを分かりやすく説明しています。
専門家ではない「ただのおっさん」なので、多分皆さんと同じところで疑問を持てたのではないかなと思っています。
続き
前回の「天の赤道」に続き「黄道」を説明します。
「黄道」は太陽の通り道です。
図のように地球が太陽の周りを一周するとき地球から見た太陽の位置を天球の壁に写した黄色の線です。
もちろん太陽は非常に明るいので、弱い光しか届かない星座が実際に見えるわけでは有りません。
ややこしくしているのが地球の自転です。
毎日、太陽が東から登り西に沈むのは見えても後ろにある星座の動きはわからないので想像するの大変です。
上の説明図の地球上で太陽が当たる場所から24時間365日常に太陽を観察することが可能で、さらに太陽の後ろの星座を見ることが出来たなら太陽が星座の間を一年かけて動いていく軌跡「黄道」が見えるはずですが、そんなことは不可能なので想像するしかないですね。
昔の人は夜中に見える星座の反対側の星座を理解していて「黄道12宮」を考えたのでしたっけ。
一年かけて再び同じ星座が見えるので反対方向の星座が分ったのだとか。
■黄道と天の赤道の関係
二十四節気のことを書いているとどんどん話が広がっていきます。
地球の赤道を天球まで広げた天の赤道と黄道の関係を書いてみます。
もし地球が太陽の周りを公転する公転軸と地球が自転する自転軸が傾いていなければ黄道と天の赤道は同じはずです。
赤道の方向から見ると
天の赤道と黄道は重なり、一年の季節変化は太陽からの距離のみに影響されるだけです。
日本の夏の時期は太陽から遠いので春より少し涼しく、冬は太陽との距離が近いんで少しだけ暖かくなると想像できます。
実際は図のように少し傾いています。
赤道面を真っすぐに書き直すとこのようになります。
2つの物体の位置関係ですのでどちらを中心にしても関係は同じですが、わかりやすく地球を中心にして書き直しています。
この図の手前で太陽が下(南側)から上に突き抜ける点が春分点で向こう側で上から下に突き抜ける点が秋分点です。
細かいことを言えば大気による屈折や地平線の影響もあるようですが春分の日と秋分の日は太陽が真東から登り真西に沈んでいきます。昼と夜との長さも同じになります。
次回は日周運動と天の赤道の見え方考え方を書いてみます。少しお待ちください。
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