サプリメントや健康食品の説明に必ず「ビタミン」や「ミネラル」と言う言葉が出てきます。
なんとなく分っているが、気になるという方は簡単に整理しましたので、お読みください。
(この記事は約3分で読めます。)
ビタミンもミネラルも人が成長し生きていく為に絶対に必要な微量の栄養素です。
ビタミンは数ある有機化合物の内、人が生存していくために必要な栄養素の一つです。
人が必要とする栄養素は有機化合物である
炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミンと無機物であるミネラルのいわゆる5大栄養素と呼ばれているものです。
つまり、人が必要とする有機化合物の中から、炭水化物、脂質、タンパク質のいわゆる三大栄養素を除いたものがビタミンです。
「有機」の名前のとおり昔は生物により作られると考えられていましたが、1828年にドイツの科学者ウェーラーによって、尿素が人工的に合成され、現在では科学的に作りだす事が出来るようになりました。
そこで、生物には、炭素を含む化合物が多く含まれることから、「炭素を含む化合物を有機化合物」と分類しています。
化学式に炭素(C)を含む化合物を有機化合物といいますが、一酸化炭素、二酸化炭素や炭酸カルシウムなどの簡単な炭素化合物は「無機化合物」に分類されます。
炭素(C)は、4 つの原子との間に共有結合を行うことができ他の元素との親和性が良いため有機化合物の種類は多く 1,000万種類以上あるされています。薬から石油、ゴム、牛乳、プラスチック、木、トマトなど多くが有機化合物です。
生物は、炭素原子を基に、そこに水素、酸素や窒素などのわずかな種類の原子を取り込んで、生命活動に必要なさまざまな有機化合物を作り出しています。
ある物質がビタミンかどうかは、人とそれ以外の動物では異なります。人間が必要とするものが、他の動物で必要とされない場合やその逆も有ります。
人のビタミンは新たな発見や取消を繰り返し現在は13種が認められています。
人が必要とするビタミンは微量ですが殆どのビタミンは体内では作る事が出来ず食物から摂取しなければなりません。ビタミン不足は種々のビタミン欠乏症を引き起こします。
ビタミンはその性質から水に溶ける「水溶性ビタミン」と油に溶ける「脂溶性ビタミン」に分けることができます。
水溶性ビタミンは、過剰に摂取しても余分なものは尿として排出されますので害は無いとされていますが、種々の影響が有るとの見解も有ります。
サプリメントで大量に摂取する場合は服用している他の薬の効果にも影響を与えますので医師、薬剤師に確認する事も必要です。
ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、ビタミンCが水溶性ビタミンに当たります。
脂溶性ビタミンは文字通り水に溶けない性質があり、あぶらと一緒にとると吸収率が上がります。
主に脂肪組織や肝臓に貯蔵されるので、過剰に摂取すると過剰症を起こすことがあります。
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの4種類が脂溶性ビタミンに当たります。
ミネラルには、カルシウム、鉄、ナトリウムなどがあります。必要な量は少ないのですが、人の体の中では作ることができないので、食べ物からとる必要があります。
ミネラルは、骨などの体の組織を構成したり、体の調子を整えたりする働きがあります。
無機物とは有機化合物以外のすべての物質です。
水(H2O)のように炭素(C)以外の元素で構成されている化合物と鉄、亜鉛などの元素が無機物です。
ただし二酸化炭素(CO2)など簡単な炭素化合物は無機物に分類されています。
地球上に存在する元素のうち、水素、炭素、窒素、酸素を除いたものをミネラルといいます。
およそ100種類ある元素の中で、人の体の中に存在し、栄養素として欠かせないことがわかっているミネラルとして、現在16種類(ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素)が知られています。
厚生労働省が摂取基準を決めているのは、16種類からイオウ・塩素・コバルトを除いた残りの13種類です。